アルバイトやパートの時給が上昇しています。民間の調査によれば、9月の全国の平均時給が初めて1千円の大台を超えました。10月の最低賃金引き上げを控えて、条件を見直す動きが目立ちました。社会保険の適用拡大も人手不足に拍車をかけています。かき入れ時の年末を控えた採用競争が激しさを増しています。
10月1日からの社会保険の適用拡大を受け、加入対象となる年収は一部の企業で130万円から106万円以上に下がりました。この結果、約25万人のパートが保険料の負担を求められることになります。保険料を払わなくて済むように、働く時間を減らすパートもいます。これが、人手不足の一因になっています。
（2016年10月20日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
