フェムテック市場の拡大

女性の健康課題はキャリアプランを左右します。大塚製薬が2021年に実施した調査によれば、PMSで仕事を辞めようかと思ったことがあるという回答の割合は41%を占めています。仕事を辞めたことがあるも17%に上ります。更年期の症状でも、辞めようと思ったことがあるが45%でした。こうした状況の改善を目指す企業は相次いでおります。



テクノロジーで女性の健康課題の解決に挑むフェムテックのスタートアップは、2020年ごろから急増しています。カナダの調査会社プレシデンス・リサーチによれば、フェムテック産業の世界市場は、2032年に1,087億ドル(約16兆円)と、2022年の2.3倍に拡大する見込みです。2022年の地域別シェアは、北米が38.5%と最も大きく、アジア太平洋が31%で続いています。
フェムテックが定着すれば、女性の望まない離職や勤務形態の変更などを減らすことができます。人材の多様化や競争力の向上を求める国内外の企業の関心は高く、スタートアップが担う役割は大きくなっています。

(2023年12月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。