フレイルとは、英語で虚弱を意味するfrailtyからきています。フレイルとは健康と介護が必要となる時期の中間の時期をいいます。頑張れば大なり小なり様々な機能を戻せる可逆性があります。フレイルには人の集団に入るのが嫌だといった心理面のほか、経済的困窮や孤食といった社会的フレイルもあります。
フレイル予防は、運動、食と栄養、社会参加を三位一体で、継続していくことで、継続していくことが必要になります。高齢期に2週間、寝たきりの状態でいると、7年分の筋肉を失うと言われています。筋肉は使わなければ、使えなくなり、運動を続けることが大切です。さらに、文化活動やボランティアなどの社会・地域活動も大切です。年をとると、社会性・心理面に続いて、栄養面の衰えが始まります。口まわりの些細な機能の衰えが、体の衰えにつながるオーラルフレイルという新しい概念も出てきています。
(2018年3月6日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)