明治大学と東京大学の研究チームが、ヒトiPS細胞を用い、ブタの体内でヒトの膵臓を作製する研究を計画しており、その申請を文部科学省の専門委員会が認めました。
遺伝子を改変し膵臓ができないようにしたブタの受精卵に、ヒトのiPS細胞を入れた動物性集合胚をつくり、ブタの子宮に戻します。妊娠約30日で胎児を調べ、膵臓になる組織にヒトの細胞が含まれているかどうかを調べます。東京大学のチームは、すでにマウスやラットを使った同様の研究を始めています。今回の研究は、臓器の大きさがヒトに近いブタでできるか確かめるのが狙いです。
(2019年12月24日 毎日新聞)
(吉村 やすのり)