ポストコロナの大学教育

文部科学省の調査によれば、全面的か8割以上の対面授業を予定する大学は65%で、前年度後期に比べて大幅に増えています。7割は18%、半分が14%、3割が2%でした。都市部の大規模大学などで、新型コロナウイルスの感染収束後の平常時もオンライン授業を一定程度継続しようとする動きが出ています。コロナ収束後について、対面授業は少し増えると思いますが、全体の3割程度はオンライン授業を続けたいとする大学が増えています。

文部科学省の大学生対象の調査によれば、1年生の約半数が友人と交流できないなどと悩む一方で、全体の6割がオンライン授業に満足かある程度満足と回答しています。8割が自分の選んだ場所で受けられたことを利点としています。オンラインの活用は大学の特性に応じて判断すべきですが、新入生には孤立を防ぐためにも対面授業の機会を確保することが大切です。場所の制約を受けない遠隔授業は利便性が高いのですが、学生への教育効果をふまえて対面授業とのバランスを考える必要があります。

 

(2022年1月22日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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