新型コロナウイルスとの戦いは長期に及びます。全世界の企業は、コロナを前提とした新しいもの作りや売り方を探しています。それは、人と人の接触を避けるタッチレス(非接触)が基本となります。当面の危機をしのぐタッチレスですが、長い目で見れば業務の進め方や会社のかたちを変える力を秘めています。
コロナ危機は、人の無駄な動きを気づかせる契機にもなりました。従業員や顧客の安全確保という新たな制約にいち早く対応しながら、生産を高めなければなりません。そんな企業がコロナ後の競争を制することになります。キャッシュレス決済やテレワークの導入などに出遅れてきた日本企業は、対応を急ぐ必要があります。
(2020年5月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)