マイナンバー制度の開始

来年から「マイナンバー」 が始まります。マイナンバーとは、政府が国民一人ひとりに割りふる12ケタの番号のことです。正式には、社会保障・税番号(共通番号)といいます。今年10月から、自分の番号が書かれた紙が、自宅に簡易書留で届くことになっています。これにより、自治体や税務署、年金事務所など、さまざまな行政関係の窓口が別々にもっている同じ人についての情報を一つに結び付けることができます。この番号があれば、その人が年金などの保険料や税金をどれだけ納めているか、年金をどれだけ受け取っているかといったことが、わかるようになります。
 米国には、「Socual Security Number」があり、市民・永住者・外国人就労者に対して発行されており生活している上で重要なカードとなっています。銀行口座を開始時にも必要であり、身分証明として使用されています。来年から、暮らしている市町村に申請すれば、顔写真付きICカードが無料でもらえる予定になっています。個人情報の流出や悪用を心配する声もありますが、業務の効率化のみならず、正確な情報を把握する上でも必要な制度だと思います。

(2015年2月28日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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