マタニティ-マ-クとは、母子の健康対策を進める国の健やかな親子21推進検討会が、2005年にマ-クの議論を始め、公募し、2006年3月に公表されたものです。働く女性が増えて通勤の苦労もあります。当時、職場や公共の場で禁煙や分煙が今ほど進んでいなかったこともあり、環境作りが必要でした。こうした状況を考えマタニティ-マ-クができました。
マタニティ-マ-クは、妊婦さんが電車に乗るときなどに、周りが配慮しやすいように考案されました。とくに妊娠初期はおなかが目立たないけれど、お母さんと赤ちゃんにとって大切な時期で、つわりがつらい人もいます。妊婦さんのおなかにハ-トが描かれ、「BaBy in ME」とうたったものです。ぱっと見てわからない妊婦初期だけでなく、災害や事故の時もお母さんとおなかの赤ちゃんの命を守りたいとの気持ちがこめられています。一般国民の皆さんにマーク本来の趣旨を知ってもらうことが大切ですし、周囲もそんな目で見守ってほしいと思います。
(吉村 やすのり)