リスキリングへの助成制度

社員のリスキリング(技能の学び直し)で高度人材を育てようとする会社に、政府が助成金を出す制度が昨年始まっています。社員1人につき、最大で年間500万円の支援です。業務時間に学校に通い、人工知能(AI)などの技術を仕事として学ぶことができます。国内の大学院に通えば、経費は1人あたり年間150万円まで助成されます。海外の大学院だと、英語圏ならTOEFLで100点以上の人に限られるなどの要件がありますが、500万円まで受け取れます。
内閣府の2018年の報告によれば、日本はリスキリングに取り組む人が、国際的に見て少なく、大学などで学ぶ25~64歳の人の割合は2.4%に過ぎません。OECD平均の11%より低率です。人への投資は、岸田政権が掲げる新しい資本主義の柱の一つで、5年間で1兆円を投じるとしています。狙いは、デジタルのほかバイオ、宇宙といった分野で高い技能を持つ人を増やし、生産性や賃金を上げることにあります。

(2023年2月15日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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