ワクチンパスポートの活用

ワクチンパスポートは、新型コロナウイルスのワクチン接種を公的に証明するものですが、現在世界中で使用されるようになってきています。日本でも7月から発行が始まっていてワクチン接種証明書と呼んでいます。接種券を発行した市区町村に申し込めば、原則無料で発行できます。今は書面のみですが、政府は年内をめどにスマートフォンの画面などで表示するデジタル化を目指しています。
コロナの感染拡大で、各国の入国制限が厳しくなり、接種の証明を条件にしている国もあります。そうした国への渡航時と、日本への入国時に待機期間を緩和するための、二つの目的に限定して利用されています。海外では、飲食店やコンサートなどで、証明書の提示を義務付けている国もあります。日本でも、今後再び緊急事態宣言を出す事態になっても、接種を証明すれば飲食店やイベントの制限を緩和する方針としています。
ワクチン接種は義務ではなく、接種を希望しない人や、体質などで接種できない人もいます。そのため、PCR検査などで陰性が証明できれば、同じように制限を緩和できるようにする予定です。そのためにも、政府は症状がない人の検査も無料化する方針です。

(2021年11月17日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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