米エール大学の研究グループが、数理モデルを使った推計により、ワクチン効果の持続性を調べています。新型コロナウイルスに感染する可能性を低くするには、mRNAワクチンの3回目は、2回目から1年以内にうった方がよいと推計しています。①ファイザー製②モデルナ製のほか、別のタイプの③アストラゼネカ製のワクチンについて、接種後の抗体の減り方と、接種した人が感染するブレークスルー感染が起こる確率を計算しています。
ファイザー製とモデルナ製が約11カ月だったのに対し、アストラゼネカ製は約5カ月でした。免疫低下による将来の感染確率を5%以下にするためには、自然感染だけの人は、ワクチン接種を5カ月以内にする必要があります。mRNAワクチンを完全に2回接種した場合は、1年以内に追加接種を受ける必要があります。
(2022年7月25日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)