一人暮らしの高齢者の増加

65歳以上で一人暮らしの高齢者は、男女とも増加しています。2015年の国勢調査では592万人でしたが、2040年には1.5倍の896万人まで増えると推計されています。男女別では、2015年の独居高齢者は男性192万人、女性400万人で、高齢者のうち男性は7人に1人、女性は5人に1人が独居です。これが2040年には男性が356万人、女性は540万人まで増え、独居高齢者の割合も、男性は5人に1人、女性は4人に1人になってしまいます。子どもがいない独居高齢者のうち、男性で35.0%、女性で21.5%が、病気などの時に看病や世話を頼みたいと考える相手がいないと回答しています。
病気になって入院する際、病院から身元保証人を求められ、頼れる家族がいなくて困っている高齢者は少なくありません。病院の多くが身元保証人を求めるのは、費用の保証や手術などの医療同意、遺体や遺品の引き取りなどを想定しているためです。厚生労働省の研究班の調査によれば、医療機関の76%は、保証人なしでも受け入れるとしていますが、保証人がいないと、実際には入院しにくいのが現実です。

(2019年 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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