財務省の2024年度決算の見込みによれば、一般会計税収は5年連続で過去最高を更新し、75兆2,320億円(前年度比4.4%増)となっています。物価高や好調な企業業績を受けて消費税や法人税の税収が伸びています。2025年度の税収も当初の想定より上振れるとみられ、この増加分を現金給付や減税の財源に充てるとしています。
税収の内訳は、法人税が17兆9,101億円(12.9%増)に上り、18.4兆円だった1990年度以来の高水準です。消費税は25兆212億円(8.4%増)です。消費や輸入増が寄与したとみられます。税収の上振れ分に、予算計上したものの使用されなかった不用などを加えた純剰余金は2兆2,645億円となり、国債の償還と防衛費にそれぞれ充てられます。

(2025年7月3日 東京新聞)
(吉村 やすのり)