三つの賃金格差

賃金をめぐる格差は、地域間だけではありません。男女間、正社員・非正社員の格差も依然としてあります。厚生労働省の調査によれば、男性の非正社員の月額平均賃金は男性の正社員の66.2%にとどまっています。女性の非正社員の平均賃金も女性の正社員の70.8%で、正社員と非正社員の差は男女とも前年から広がっています。この6年で非正社員は約300万人増えて2,150万人に達し、働き手の38%を占めるまでになっています。
非正社員増加ペースが正社員を上回り、平均賃金が伸び悩む原因になっています。賃金水準が低く、格差が大きいままでは、個人消費は力強さを欠きます。

(2019年7月10日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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