人口減で国別の人口ランキングも様変わりします。1950年と比べると、世界人口首位だった中国は、インドに2020年代後半には抜かれると予測されています。人口増をけん引していたアジアも、2055年にはピークを迎える見通しです。
台頭するのがアフリカ諸国です。アフリカには、2020年には約13億人が生活し、世界人口の2割弱を占めています。2050年には4分の1に達すると予測されています。2070年時点の国別人口の世界3位はナイジェリアで、米国を上回ると予想されています。
中国やインドも人口鈍化に直面し、アフリカは世界で唯一、人口爆発を当面継続する地域となります。世界経済の成長を支えてきたアジアの役割を、アフリカが代替できるかが注目されています。
(2021年8月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)