世界の少子高齢化の加速

 少子高齢化が深刻なのは日本だけではありません。豊かな国も貧しい国も、民主国家も強権国家も少子高齢化に直面しています。人口が減少に転じる国も増えてきました。

 第2次大戦後まもない1950年、世界全体の出生率は4.85でした。今では人口を維持できる人口置換水準の2.1をかろうじて超える2.25まで落ち込んでいます。同じ期間に世界の年齢中央値は22.2歳から30.4歳に上昇しました。2100年には40歳を超えるとされています。これほど急速な高齢化を人類は経験していません。

 世界の人口は2080年代に100億人を超え、その後は減少に転じます。14世紀のペスト禍を除き、人口が下り坂に入るのは初めての事態です。世界各国で高齢化が進んでおり、社会保障への影響も深刻になっています。高齢化が進むと年金や医療、介護に大きな公的支出が必要になります。中国の年齢中央値は2100年に60.7歳になる見込みです。超少子化が進む韓国の場合、20年後には総人口に占める高齢者の割合が日本を上回る見通しで、現役世代の負担は一段と重くなります。

(2025年12月21日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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