英国の教育情報分析会社であるタイムズ・ハイヤー・エデュケーションが、今年の世界大学ランキングを発表しています。上位100位に入った日本の大学は、42位の東京大学と65位の京都大学の2校だけです。ランキングは毎年、各国・地域の大学について、教育力、研究力、論文の引用数、国際性、産業界からの収入の5分野で評価しています。大学が協定校を選定したり、学生が留学先を決めたりする際の参考になっています。251~300位に大阪大学、東北大学、東京工業大学の3校、301~350位に名古屋大学が入っています。
日本の大学は、国籍の異なる教職員が学生の数がなかなか増えず、国際性の評価が低くなっています。世界のトップ大学と比べ、外国籍の教職員や留学生の人数、国際共同研究などが少なく、国際性の評価が低いことが背景にあります。海外のトップ大学は、研究力の高い教員を高い報酬で世界中から呼んでいます。しかし、日本の大学は、学生らの語学力が弱く、英語で授業を行う環境も整っていません。
(2018年10月25日 読売新聞)
(吉村 やすのり)