英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)の発表によれば、2023年版の世界大学ランキングで上位200位に入る有力校のうち、女性が学長など事実上のトップを務める大学が増加し48校に上るとしています。200校の拠点27カ国・地域のうち、日本を含む12カ国・地域では、ランクインしたいずれの大学でも女性がトップに就いていません。
米国やドイツなどを中心に、女性トップは5年前の34校から40%ほど増加しています。日本で200位以内に入るのは東京大学と京都大学のみで、学長はともに男性です。1位の英オックスフォード大学では女性が学長を務め、2位の米ハーバード大学でも7月に女性が学長に就任します。THEの集計では、初めて上位5校のうち4校で、女性が大学トップに就くことになります。
複数校が上位200校に入る国では、フランスやオランダ、英国、米国などで、女性が大学を率いている割合が比較的高くなっています。アジアでは、58位の香港科技大学で女性が学長を務めています。上位200校入りしたアジアの大学のうち、過去5年間で初めての女性リーダーです。
(2023年3月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)