世界近視人口の増加

近視は、眼球の形状が変形し、角膜から網膜の奥までの眼軸長が伸びることで焦点がずれてものが見えにくくなります。近視になる人たちが増え続けています。一般的に成長過程で発症しやすいとされますが、最近では大人でも発症や進行が目立ってきています。
国際近視学会の推計によれば、世界の近視人口は2020年で26億円に達しています。10年間で3割増えています。2050年には、世界の半分にあたる50億人程度が近視になるとされています。近年、矯正ではなく進行抑制に力を入れる医療機関が目立ってきています。注目される治療法の一つが、低濃度アトロピン点眼薬です。毎日の就寝前に点眼することで、近視の進行を抑える効果が見られ、世界的に最も広く行われている治療となっています。

(2023年1月28日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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