中国企業が出生前診断に参入

妊婦の血液から染色体異常を調べる新型出生前診断を、中国遺伝子解析会社(BGI社)が日本国内で始めると報道があった。現在、遺伝カウンセリングを前提とした臨床研究として限られた施設で実施されており、これまで半年間に3,500人がこの検査を受けた。

これに対し、一部の産科不妊クリニックからは、不妊患者は高齢妊娠が多く、検査の需要は高い。こうした施設にBGI社が売り込みをする可能性は高く、検査費用が10万円と従来の半額以下であることもあり、水面下で実施されることが予想される。十分な情報なしに人工妊娠中絶が実施され、「命の選択」が進みかねないとの懸念が強い。

(2013年12月14日 朝日新聞)

(吉村 やすのり)

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