中高年の転職者の増加

 社員の高齢化が進み、人手不足にも悩む日本企業にとって、中高年を戦力としていかに活用するかが死活問題になっています。リクルートエージェントの調査によれば、2024年の転職者数は、10年前に比べ40代が5倍超、50代は12倍超になっています。強みを生かして70歳頃まで働けそうな会社に、40~50代のうちから移っておきたいと考える人が増えています。

 背景にあるのが若手の採用難です。転職はかつて35歳が限界とも言われていましたが、中高年人材のニーズが急速に高まっています。経験や知見があるミドル・シニアは、即戦力として期待値が高い半面、大企業からスタートアップ企業に転職するようなケースでは注意が必要です。

 大企業は縦割り組織で、検討や承認に時間がかかる傾向がありますが、スタートアップはスピード重視です。大企業時代のやり方ではうまくいかず、ついていけないことがあります。プライドを捨てて周囲に好影響を与える働き方を心がけることが大切です。

(2025年7月9日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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