発症頻度
日本における乳がんの罹患率は年々上昇し、女性のがんとしては最も多いがんです。2015年には、約6万人の乳がんが発症すると考えられています。現在、日本では16人に1人の女性が、生涯の間に乳がんになると考えられています。年齢別に乳がんの罹患率をみると、乳がん罹患率のピークは40歳代後半にあります。閉経前乳がんが多いのがわが国の特徴でしたが、近年欧米のように閉経後乳がんが多い傾向になってきています。しかし、すべての年齢で乳がんが多くなっていることより、当然若い女性の乳がんも増えています。
乳がんの死亡率も継続して上昇しています。2015年の乳がん死亡数は約11,400人と推計されています。
(2015年12月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)