乳がんの予防切除の保険適用

遺伝性の乳がんの患者が、将来のリスクを下げるために、がんのない方の乳房をとるといった予防的な手術が実施されるようになってきています。乳がん患者の3~5%は、遺伝性のがんの原因とされるBRCA1、BRCA2遺伝子に変異があります。変異がある女性が生涯で乳がんにかかる割合は、変異のある女性においては40~90%で、全体の9%に比べて極めて高くなっています。
これまで予防的手術は保険適用外のため、費用は全額自己負担でした。施設ごとに異なりますが、乳腺の全摘出と再建術で100万~200万円くらい掛かります。厚生労働省は来年度の診療報酬改定に向けての中央社会保険医療協議会の分科会で、予防的切除に保険適用をするかどうか検討に入ります。

(2019年7月2日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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