乳がんは、日本人女性で最も頻度の高いがんです。生涯のうち9人に1人が乳がんになります。日本放射線腫瘍学会のアンケートによれば、放射線治療は思ったより楽で、満足度は高いことが分かりました。乳房温存手術をする場合、隠れているがん細胞による再発を防ぐため、術後、放射線照射することが標準治療となります。
放射線治療前後の印象では、治療前では大変とのイメージは83.4%に上っていますが、治療後には60.7%に減っています。逆に大変ではないは7.4%から23.9%に増えています。治療前後で大変と回答した割合は、化学療法でも最も高くなっています。
がん治療の3本柱、手術と放射線治療、化学療法の全てを受けた患者においては、治療が思ったより楽だったとの評価は手術で37.1%、化学療法が17.1%に対し、放射線は41.4%と最も高くなっています。治療に満足した人も85.7%と最も高率でした。
(2022年1月3日 岐阜新聞)
(吉村 やすのり)