乳児や子どもの新型コロナ重症例の報告

世界で感染者が160万人を超えた新型コロナウイルス感染症で、乳児や子どもの重症例が目立ち始めています。子どもなどは軽症や無症状ですむことが多いとされてきましたが、肺の機能が未発達で重症化しやすい特徴もあります。大人に比べ感染者は多くはありませんが、早期発見と注意深い対応が必要となります。中国の上海交通大学などの発表によれば、1歳未満の場合は感染すると10人に1人が重症化するとしています。6歳以上の重症化率は約4%にとどまっていますが、1~5歳では7.3%、1歳未満では10.6%にのぼっています。米国でも感染した乳児の入院率の高さが顕著となっています。
流行が拡大して、親などから感染する機会が増えたためと考えられています。子どもの風邪では、37.5度以上の熱が4日程度以上続くことがよくあります。全てで新型コロナ感染症を疑うことは困難です。親は密集・密接・密閉などリスクが高い環境を避け、家にウイルスを持ち込まないことが重要です。

(2020年4月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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