2000年の「対がん同盟結成を呼びかけるパリ憲章」に基づき、国際対がん連合が、2002年より実施しています。World Cancer Day(世界がんの日)とされています。がんへの意識向上と予防や治療への取り組みを促し、がん対策のさらなる充実が求められています。
小児がん診療の中心的役割を担う小児がん拠点病院(全国15施設)で、患者や家族が病室などで使える無線LAN(WiFi)の導入が進んでいます。新型コロナの拡大は、面会時間の短縮や病棟外への外出制限など、小児がん患者にも大きな影響を与えています。入院中の子どもや保護者らが病院外にいる家族と連絡したり、通っていた学校や院内学級の授業に参加したりするために、WiFiの利用は増えています。
今後このような小児がん病棟におけるWiFiの導入など、がんとの共生社会を目指す様々なプロジェクトが創設されることが期待されます。
(2022年2月4日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)