介護福祉士とは、高齢者らの介護を行う国家資格です。養成学校で1,850時間の教育や実習を受けて卒業するか、現場で3年以上働き、研修を受けて試験に合格すると取得することができます。資格取得者は全国で約140万人です。介護職場で中核的な役割を担うこの介護福祉士を養成する全国の大学や専門学校などで、定員数や入学者数が減少しています。
重労働な割に賃金が低いことが影響を与えています。厚生労働省の調査によれば、賞与などを含めた介護職の給与は平均月26万円で、全産業比で約10万円低い状況です。また夜勤が多い、体力がきついなどの就労環境の悪さも関係しています。さらに、施設職員による入所者への虐待も後を絶たず、ストレスの多い職場というイメージも悪影響を与えています。
(2017年1月30日 読売新聞)
(吉村 やすのり)