龍谷大学は、LINEやインスタグラムなどのSNSのメッセージで、会社に休みを伝えるのはありかを調査しています。部下の立場では「あり」との回答が54%だった一方、上司では38%にとどまり、16ポイントも低率でした。SNS利用の受け止めに対する世代や立場のギャップが浮き彫りとなっています。
効率を求める若い部下と、礼節を大事にしたい年配の上司との感覚の違いかもしれません。新入社員世代は、ネットが当たり前の環境で育っており、固定電話になじみがなく、苦手意識を持つ傾向があるとされます。部下からすると、わざわざ会社に電話して上司を呼び出すのは、ストレスになるのではと考えています。また、コロナ禍によるテレワークの広がりや業務の効率化などで、固定電話を廃止する企業も出てきています。
働き方の多様化に伴い、休み連絡の作法も今後変わっていきます。
(2022年7月15日 読売新聞)
(吉村 やすのり)