体外の培養子宮で着床再現

 大阪大学の研究グループは、マウスの子宮の断片と受精卵(胚)を体の外で一緒に培養して着床させることに成功しました。マウスの子宮の膜を切り出して、培養皿の上で受精卵が着床できる状態になった胚盤胞と一緒に育てました。子宮組織と胚に酸素を供給する特殊な素材を上にかぶせ、培養液の組成などの条件も工夫しています。胚が子宮の膜に付いて入り込み、個体に成長する発生の初期の現象が培養から4日後まで観察されました。

 着床は子宮の内部で起きるために観察が難しく、十分に研究されていません。また受精に比べて仕組みが複雑だとされており、体外で着床を再現する技術を使えば研究が進む可能性があります。

( Research at Osaka UnivのHPより)
(吉村 やすのり)

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