日本産科婦人科学会の発表によれば、2023年に実施した不妊治療の体外受精で生まれた子どもが、過去最多の8万5,048人だったとの調査結果を公表しています。前年から7,842人増えています。8.55人に1人が体外受精で生まれた計算になります。日本産科婦人科学会が統計を始めた1985年から合計で100万人を超えました。
治療件数は56万1,664件で、前年より1万8千件以上増加しています。保険適用で治療のハードルが下がり、若い人の受診も増えています。生殖年齢にある女性の数は減っており、体外受精で生まれる子どもの数の増加は2~3年で高止まりすると思われますが、その割合は増加すると考えられます。

(吉村 やすのり)