人材会社ビースタイルの調査によれば、保育園を探す活動である保活の経験の有無や難易度で、世代間に大きな格差があることが分かりました。働く主婦650人を対象に、2019年1~2月に調査しています。保活経験があると回答したのは、30代以下が59%で、40代が46%、50代以上が25%と年齢が上がるにつれて低下しています。以前は保活をしなくても、保育園を探すことができました。
保活経験者のうち、希望の施設に預けることができたのは、30代以下が47%、40代が55%、50代以上が66%です。希望通り預けられなかった割合は、3分の1程度の50代以上と比べて、30代以下は過半数と約20ポイントの開きがあります。一方、預けることができず仕事を辞めたのは、30代以下が4%であるのに対し、50代以上は9%です。若い世代ほど、育休延長などで就労継続はしやすくなっているようです。出産後も働き続ける母親は増加傾向にあります。
(2019年3月11日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)