新型コロナウイルスのオミクロン株による急速な感染拡大で、全面休園している保育所などが、37都道府県の644カ所に達しています。1月6日時点では7カ所でしたが、その後は急増し、20日時点では27都道府県の327カ所となり、それまでのピークだった昨年9月2日時点の185カ所を大きく上回りました。
こうした保育所休園増加は、保護者のみならず子どものストレスの増加につながり、子どもの精神発達に大きな影響を与えます。在宅勤務が増え、テレワークと自宅での子育ての両立の難しさを訴える声も目立っています。在宅勤務などのコロナ対応が、親のストレス増加や子育てのリスクにならないように、バランスを取る必要があります。子育て世代などの一部の人達に、しわ寄せがいるように社会や企業は対応策を考えるべきです。
(2022年2月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)