健康保険料の増加

 大企業の会社員らが入る医療保険である健康保険組合の平均保険料率は、過去最高の9.1%に上昇しています。前年度より0.08ポイント高く、上昇は9年連続です。1人当たりの年間保険料は平均で787円増え、479,354円にもなります。この保険料の増加は、高齢者の医療費に使われるためのものです。
 会社員の医療保険料は、月収に保険料率を掛けて計算し、原則として会社と本人が折半します。保険料率の平均が上昇したのは、高度な医療が広がって支出が増えたこと、高齢者のために使用される医療費が増えたことが要因となっています。一方、新規採用や定年延長、再雇用の増加により、被保険者はこの1年間で約32万6千人増えました。これらの保険料の収入増加は、75歳以上の後期高齢者医療制度にまわされることになります。

(2016年4月22日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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