女性は一般的に男性に比べ長生きしやすくなっています。厚生労働省の生命表によれば、最も死亡数が多い年齢を見ると女性は93歳で、男性の88歳より5年長くなっています。90歳まで生きる人の割合も52.6%と半数を超え、男性の28.1%を大きく上回っています。
一方、女性の健康寿命は2019年時点で75.38歳であり、最多年齢との差は約18年と、男性の約15年を上回っています。医療や介護の期間が長ければ、その分医療費が必要になる可能性があります。
平均寿命と健康寿命の関係を見ると、その差は男性は8.84年であるのに対し、女性は12.35年と女性の方が大きくなっています。そのため、介護サービス受給者の割合をみると女性の方が多くなっています。今後は平均寿命の延伸もさることながら、女性の健康寿命をいかに延ばしていくかが課題となってきます。健康寿命を短くする要因としては、骨折・転倒や運動器の機能低下の予防が必要となってきます。