女性の就業率
わが国の女性の就業率を年齢別にみると、20歳代後半から30歳代にかけて落ち込み、いわゆるM字カ-ブを呈します。この傾向は少しずつ改善傾向にありますが、欧米諸国に比べるとまだまだです。女性は妊娠・出産・子育て期に離職することによっておこる現象ですが、これには男性の育児や家事の貢献度が低いことが大いに関係しています。女性が正規社員であった場合、残業時間が多く退職時間が遅いことも問題です。さらには都市部においては、子育て中の女性にとっては通勤も大きな障害となっています。
総務省「労働力調査」/連合総合生活開発研究所「生活時間の国際比較」より
(2015年6月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)