働く女性の健康増進調査―Ⅰ

仕事のパフォーマンスとヘルスリテラシー
日本医療政策機構では、全国18歳~49歳の働く女性2,000名を対象に、女性に関するヘルスリテラシーと女性の健康行動や労働生産性、医療へのアクセスなどの関連性について調査しています。
調査対象者をヘルスリテラシーが高い群、低い群に分類し、1か月の仕事のパフォーマンスを比較したところ、ヘルスリテラシーが高い人の仕事のパフォーマンスの方が、有意に高値を示していました。また、月経前症候群(PMS: Premenstrual Syndrome)や月経随伴症状といった月経周期に伴う心身の変化や、更年期症状や更年期障害による仕事のパフォーマンスを比較したところ、多くの人が仕事のパフォーマンスに影響を与えると感じていることが明らかになりました。一方、ヘルスリテラシーが高い人は、こうした症状による仕事のパフォーマンスへのダメージが少ないことがわかりました。仕事のパフォーマンスとは、いずれの場合においても、ヘルスリテラシー尺度である「女性の体に関する知識」と最も関連性があることも明らかになりました。女性に関するヘルスリテラシーの高さが、仕事のパフォーマンスの高さに関連しています。

 

(働く女性の健康増進調査2018)
(吉村 やすのり)

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