働く女性3,000万人の壁

総務省が発表した労働力調査によれば、働く女性の数が3,000万人の大台を目前に足踏みしています。11月の就業者数は男女合わせて6,713万人です。このうち男性は3,749万人で、全体の56%を占めています。30年前は6割でしたが、働く女性が増えて男女比率は半々に近づいています。
11月の女性の就業者数を年代別に2017年末と比べると、伸び率が最も高いのが15~24歳です。就業者数は284万人で13%増えています。全体の伸び率である3%を大きく上回っています。景気要因の大きい学生の雇用状況に対し、65歳以上の高齢女性で働く人は安定して増えそうです。11月の就業者数は366万人で、2017年末と比べると11%増です。しかし、就業率は17.9%で、65歳以上の男性の就業率が33.6%に比して、高齢女性の伸びしろは大きなものがあります。気がかりなのは働き盛りにあたる25~44歳です。就業者数は17年末に比べ1%減っています。働く意欲は持っていても、子どもを預けることができず就労を諦めている女性もいます。

(2018年12月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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