働く既婚女性の勤労意欲

人生100年時代、年金受給開始時期の繰り下げの法整備が進んでいます。派遣大手スタッフサービス・ホールディングスの調査によれば、働く妻の21.9%が定年後も仕事をしたいと思っています。しかし、妻に定年後も働いてほしいと考える夫は、12%にとどまっています。妻が働きたい理由は、金銭的にゆとりある暮らしのためが73.5%と最も多かったものの、健康のためが46.3%、社会とのつながりを維持するためが42.6%も半数近くにのぼっています。
定年後も仕事をしたいと思う男性は28.3%に過ぎません。36.7%の妻が、夫には定年後も働いてほしいと考えており、定年後の就労意向には夫婦間でズレが生じています。いずれにしても勤労意欲は女性の方が高く、夫が妻の就労意向を理解する必要があります。

(2020年4月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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