警察庁のまとめによれば、昨年1年間で、児童虐待で親などを摘発した件数は2,649件に上り、前年から11.1%増えて過去最多でした。摘発件数は増加傾向にあり、この10年で3.2倍になっています。内訳は、身体的虐待が8割を占めています。次いで性的虐待が16.3%、両親間での暴力といった面前DVなどの心理的虐待が2.0%、怠慢・拒否(ネグレクト)が1.1%でした。
警察から児童相談所に児童虐待の疑いがあるとして通告した18歳未満の子どもの数は12万2,378人です。前年から428人減少しましたが、この10年間で3.3倍に増加しています。心理的虐待が7割超を占めています。社会的に児童虐待への関心が高まっており、近隣住民などからの通報が増えています。また、児童相談所と情報共有などの連携が進んでいます。
配偶者などのパートナーから暴力を受けるDVの警察への相談も、昨年は9万4,937件とDV防止法が施行された2001年以降で過去最多でした。
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(2025年2月9日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)