全国の警察が、今年上半期に虐待を受けているとして児童相談所(児相)に通行した18歳未満の子どもは3万262人でした。半期ごとの統計を取り始めた2011年以降6年連続の増加です。社会の関心の高まりが通告が増えた要因とみられています。
全体の約7割を占めたのが、暴言を浴びせるなど子どもの心を傷つける心理的虐待です。前年同期より3割近く多い2万1,406人に達しています。このうち、子どもの前で配偶者らを暴行したり罵倒したりといった面前DVが、6割強の1万3,859人に上っています。身体的虐待が5,723人で、育児放棄は3,036人、性的虐待は97人でした。
(2017年9月21日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)