文部科学省の調査によれば、2017年度までの16年間で廃校になった公立学校は、7,583校に上っています。小学校が最も多く5,005校、中学校が1,484校、その他が1,094校です。都道府県別では、北海道の760校が最多で、東京都の303校、熊本県の284校と続いています。
現在も施設が残っている6,580校のうち、すでに活用されているのは、4,905校で74.5%です。校舎や体育館の主な活用例では、老人福祉施設などのほか、食品加工場や研究施設といった企業の施設への活用が目立っています。2割にあたる1,295校は、活用や取り壊しのめどが立っていません。文科省は防犯上の懸念もあることから、早期の対応を呼びかけています。
(2019年3月28日 読売新聞)
(吉村 やすのり)