公立小中学校の廃校

2002〜17年度に全国で実施された公立小中学校の廃校数は6,489校、うち東京都は231校で、全国で5番目に多くなっています。新設も考慮した公立小中学校の総数は、同じ期間に全国で4,679校減り、東京都でも118校減っています。背景にあるのは少子化です。公立小中学校に通う全国の子ども数は、この15年で約132万人減っています。東京都で廃校の多い有数の自治体は足立区です。1987年に119校あった区立小中学校は104校まで減っています。
東京都の公立小中学校の子どもの数は、40年単位でみると約64万人減ってほぼ半分となっていますが、20年単位でみると約3万人増えています。小学生は2000年以降、中学生も2005年以降、増加に転じています。都では、小学生は2025年まで、中学生は2029年まで増え続けると予測しています。しかし、子どもの増加が著しいのは都心の区部のみです。八王子市など西部の市区や、足立、葛飾、江戸川など東部の区では、すでに横ばいから再び減少に転じつつあり、同じ都内でも二極化が進んでいます。

(2020年2月1日 週刊東洋経済)
(吉村 やすのり)

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