12月16日、日本産科婦人科学会主催の公開シンポジウム「着床前診断―PGT-A特別臨床研究の概要と今後の展望―」が開催されました。
2016年12月より、日本産科婦人科学会はPGT-Aに関する特別臨床研究として、パイロットスタディーを実施してきました。その研究成果の概要と今後の課題について討論されました。
海外からは、高齢女性に対するPGT-Aの有用性についてのRCTが発表されており、わが国においても、流産の防止、妊娠するまでの期間の短縮、体外受精の回数の減少のために、着床前胚の異数性を検査することは必要となるかもしれません。臨床応用にあたっては、PGT-Aが持つ倫理的社会的問題へのより慎重な配慮が望まれます。
(吉村 やすのり)