共働き低年収世帯での子の習い事

 NPO法人放課後NPOアフタースクールの調査によれば、経済状況で学校以外での体験の機会に格差が生じています。共働き家庭の年収別に見ると、子どもが習い事をしている割合が最も高いのは1千万円以上の家庭で72.2%です。次いで600万円以上が65.8%、300万円以上が61.2%だったのに対し、300万円未満は30.7%にとどまっています。

 放課後に友達と遊ぶ頻度を尋ねると、300万円未満の家庭では全く遊んでいないが52.3%に上っています。経済的に困窮していることで子どもが周囲から孤立している可能性があります。保護者からは、習い事をさせてあげたい、お金がないと豊かな体験ができない放課後児童クラブで少しやってもらいたいといった声が寄せられています。

 誰もが安心安全に過ごせる居場所と、多様な体験を得られる環境を社会全体で整備する必要があります。

(2025年3月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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