共働き夫婦の家事育児分担

日本財団の意識調査によれば、女性から見た夫婦の家庭での役割分担について理想と現実に大きなギャップがあるとされています。仕事や家事育児について、夫婦間でどのような役割分担が理想か聞くと、共働きで家事育児を夫と平等に分担が44%と最も多くなっています。共働きだが、家事育児は自分が中心の21%や、夫は主に仕事、自分は主に家事育児の15%を大きく上回っています。18~29歳で平等に分担を希望する人の割合は53%と過半数を占めています。
しかし、現実は全く理想とかけ離れています。1万人のうち既婚で仕事を持つ約3,500人に聞くと、夫と平等に分担は9%にとどまっています。主として自分が58%と最多で、分担しているが自分が多いが28%と続いています。主として自分の割合は、40~60代ではどの年代も6割以上と高くなっています。子どもの有無でも大きく差がみられます。子どもがいない人で、主として自分と回答した割合は39%でしたが、いる人では64%を占めています。

(2020年11月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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