総務省の就業構造基本調査によると、全国の夫婦のうち共働きの割合(共働き率)は45.5%で、企業の女性管理職比率は13.4%です。高知や青森は共働き率、女性管理職比率ともに高いのですが、北陸や長野などは共働き率は高いものの、女性管理職比率は全国平均以下です。一方、北海道、奈良、神奈川、埼玉は共働き率、女性管理職比率とも全国平均を下回っています。
高知県は女性管理職比率が21.8%と全国1位で、共働き率も全国平均を上回る女性活躍の先進県です。県知事の強力なリーダーシップも見逃せません。一方、北陸の女性は良く働き、家計を支えています。2世代、3世代の同居が多く働きに出やすい環境があります。その分、世帯年収が多く、夜遅くまで働こう、出世しようという意識は少ないと思われます。活躍したいという女性の意欲を引き出すには、地域によって異なる意識や特性を見極めることが大切です。
(2016年2月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)
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