処方された抗生物質

国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターの調査によれば、医療機関などで処方された抗菌薬や抗生物質を、医師の指示通り最後まで飲み切っている人は、5割程度にとどまっていることがわかりました。症状が良くなった時点で服用をやめたり、余った薬を保管したりする人が多くなっています。
処方された抗菌薬・抗生物質を飲み切っていますかという質問では「最後まで飲み切っている」が52%で、「治ったら途中で飲むのをやめる」が34%、「最初からできるだけ飲まない」が8%などと続いています。処方された分を飲み切っている人の割合は、年齢が上がるにつれて高くなる傾向で、60歳以上は57%だった一方、15~19歳は43%と最低でした。飲み残した抗生物質をどうしているかを尋ねたところ、「全て捨てている」が45%と最多でした。「いつか使おうととってある」が30%、「体調が悪い時に飲んだことがある」が22%など再利用している人も一定数みられました。

(2018年12月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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