出生率減少の要因

1800年に約10億人だった世界人口は、今や78億人に達しています。しかし人口が爆発的に増えたのは、人類史で直近の200年間だけです。流れを変えたのは、女性の教育と社会進出が加速したことによる出生率の低下です。
女性1人が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、発展途上地域で、1950年代前半の6から2010年代後半に2.6まで急減しています。女性の教育と社会進出が進んだのが要因とされ、多産を望む若者が減っています。世界全体の人口増加率は、1960年代後半の2.09%をピークに、既に約1%まで落ち込んでいます。

国民1人あたりのGDPが増加するにつれ、各国で出生率が低下しています。豊かさが出生率の低下を招く、皮肉な結果となっています。

(2021年8月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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