厚生労働省の発表によれば、2024年度の正常分娩の平均出産費用が前年度比で1万3,265円増の51万9,805円でした。物価高などを背景に出産費用は年々上昇しています。
都道府県別の平均出産費用は、高い順に東京都が64万8,309円、神奈川県が58万6,664円で、低い順では熊本県が40万4,411円、青森県が41万8,787円などと続いています。都道府県間で、最大24万3,898円の費用の差が生じています。
現行制度では、正常なお産は公的医療保険が適用されない代わりに、政府が少子化対策として、出産育児一時金の50万円を支給しています。2023年4月に42万円から引き上げたばかりですが、出産費用の全国平均は一時金を上回る状況です。

(2025年10月28日 読売新聞)
(吉村 やすのり)





