全国医師ユニオンの勤務医に実施したアンケート調査によれば、当直をする勤務医の7%が、過労死ラインとされる月80時間の時間外労働を超えていました。直近1カ月の休みを聞くと、常勤医の8%はゼロと答えています。当直をする常勤医の時間外労働は、月平均で約64時間でした。当直後に休みなく通常の勤務を始める医師は78%に達しています。
改革によって労働環境が改善すると思うかを聞くと、57%がほとんど改善しないと回答しています。理由としては、医師不足で診療体制を維持できない、医師を労働者と考えない風潮が強いと答えています。休日ゼロは、本人の健康と医療安全上、大きな問題です。さらに、このような状況下では、子育てや育児はできません。
(2017年11月10日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)